医師と良い関係をつくるために心がけたいこと3つ
積極的に治療にかかわっていきましよう
長くお付き合いできる婦人科医をみつけたい・・・そんな希望をかなえるためには、自分のからだや病気についての知識をもって、積極的に医師とコミュニケーションをとる努力も必要です。
とくに更年期の治療は、医師と患者の二人三脚ですすめていくものです。医師に「なにもかもお任せします」といった受身の姿勢はやめましょう。医師は診察や検査の結果、診断を下して治療法を提示しますが、治療法を選ぶのはあなた自身です。
わからないことや不安があれば遠慮なく医師に質問し、また医師からも十分な説明を受けて、自分の納得できる治療を受けましょう。
また更年期は、食生活や運動、休養などの生活習慣の改善も治療の一環となります。運動不足や不規則な食生活など、見直すべきものは改善して、患者側も積極的に治療にかかわっていくことが大切です。医師と患者とのチームワークがとれていれば、それだけ治療もスムーズにいきます。
事前の準備で診察がスムーズに
じょうずな受診をするためには、事前の準備も必要です。医師とよいコミュニュケーションをとるためにも、次のことを心がけておきましょう。
更年期についての基礎知識を勉強しておく
かぎられた診療時間内では、医師は更年期に起こるからだのメカニズムについての、詳しい説明ができません。医師の説明をよく理解するためにも、女性ホルモンのしくみなどの基礎知識をざっと勉強しておきましょう。
月経のようすや病歴などのデータをつくつておく
多くの医療機関では、初診のときには受付で問診票が渡されます。
問診票には、月経周期や月経期間、最終月経の開始日、これまでかかった病気、現在飲んでいる薬、家族の病歴などを書き込みます。その場になってあわてないように、これらのことをあらかじめメモしていきましよう。
いちばん気になる症状を、前もってメモに書いて整理しておく
いくつもの症状が重なって出てくるのが更年期の特徴です。そのため医師に「どうしましたか」と聞かれても、なにからどう話してよいか、自分でも混乱してしまうことがよくあります。そうなると、問診もスムーズにすすみません。また、診療時間が長引くと、あとに待っている患者さんにも迷惑がかかることになります。
そこで、受診前に「いま、いちばん困っている症状はなにか」にポイントをしぼってメモ書きにしていきましょう。月経周期や症状の出方がさまざまに変化する更年期は「からだノート」をつくっておくと便利です。
受診前につくる簡単メモ
- 最終月経 ○月○日から○日間
- 月経周期
- 順調(○日周期)
- 遅れる
- 早まる
- 一定しない
- 現在飲んでいる薬
- 家族の病歴(乳がん、子宮がん、高血圧、糖尿病など)
- いま、いちばん困つていること(月経周期が定まらない、のぼせ、頭痛など)
- 症状はいつごろからはじまり、どんな状態か(2か月くらい前から.頭痛がひどくて、仕事にさしさわりがあるなど)