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婦人科で行われる検査

超音波検査

子宮の大きさや卵巣の位置、大きさ、子宮筋腫や子宮内膜症の有無、卵巣の腫瘍の有無などを確認するために、超音波を発信するプローブ(探触子)をおなかの表面にあてて、その反射によって得られた画像をモニターでみます。このほか、プローブを腔に挿入してみる「経腔超音波」という方法もあります。

経腔超音波のほうが、より鮮明に子宮や卵巣のようすを観察できます。

血液検査(内分泌検査)

血液検査では、ホルモン量やコレステロール値などからだのさまざまな変化の情報をキャッチできます。

診断の目的によって、次のようなことをチェックしていきます。

女性ホルモン量の測定

血液中のエストロゲンが減少していて、卵胞刺激ホルモンが増加しているといった、更年期特有のホルモンパターンがみられれば、更年期による症状だと診断されます。

ただ、月経があるうちは、月経周期の中でエストロゲンの量に変動があります。そのため、閉経が近づいても必ずしもエストロゲンの量が減少していないケースもあります。その場合でも、エストロゲンの分泌を促す、卵胞刺激ホルモンの値が高ければ、もうほどなくエストロゲンが減少すると予想されるため、更年期と診断されます。

甲状腺ホルモンのチェック

動悸や息切れ、月経不順などの症状は、女性に多い甲状腺の病気があるときにも現れます。診察で甲状腺の病気が疑われるようなときには、女性ホルモン検査とは別に、甲状腺ホルモンの数値を調べることもあります。

生活習慣病のチェック

更年期世代からは、生活習慣病も増えてきます。医療機関によっては、。般的な血液検介も行って、貧血をはじめ、コレステロール値や肝機能などもチェックしていきます。
 そのほか、内診や超音波検介で万言や卵巣に腫瘍がみつかった場合は、それが恋性
か良性かを診断するために、血液の腫瘍マーカーを測定します。

腫瘍マーカーとは

腫瘍マーカーとは、腫瘍の組織から分泌される特定の物質をいい、がんの診断に役立ち
ます。中でも、「CA-125」という腫瘍マーカーは、婦人科検診でもよく使われます。

細胞診

子宮がんの検査は「細胞診」といいます。40代からは、とくに子宮体がんが増えてくるので注意が必安です。多くの医療機関では、初診のときに内診といっしよに子宮頸がん、子宮体がんの検診を行います。また子宮がん検診は、HRT(ホルモン補充療法)を希望する人は、受けておきたい検査ひとつです。

検診の方法は、子宮頸がんの場合は、長い柄のついた綿棒などで子宮の入り口付近の細胞をとって調べます。痛みはほとんどありません。子宮体がん検査は、子宮内に細い器具を入れて、子宮内膜の細胞をこすりとって調べる検介です。このとき痛みや少量の出血をともなうこともあります。

乳がん検診

乳がんの検診は、外科や乳腺外科など乳腺の専門科で行いますが、婦人科でも触診と視診を行うことが多くあります。

触診では、乳腺の範囲をもれなくふれて、しこりの有無などをチェックします。また、乳房の大きさや形などの異常、ひきつれ、くぼみ、乳首のへこみやただれ、また乳首
からの分泌物がないかどうかも確認します。

乳がん検診で行うマンモグラフィ検査は、外科や乳腺外科などで行いますが、最近は
女性外来などで行うところもあります。乳がんは、40代から急増します。自治体の乳がん検診でもマンモグラフィ検査を行っていますが、まだ受けていない人は、これを機にマンモグラフィ検査も受けておきましょう。

マンモグラフィ検査

マンモグラフィは、乳房専用のX線装置のこと。乳房を片方ずつ透明な圧迫板ではさんで、平たく引き伸ばして撮影します。触診ではわからない小さなしこりはもちろん、早期がんのサインである石灰化まで鮮明に映し出せます。正確な画像をとるために、また被曝量を少なくするためにも、検査時は乳房をできるだけ引き伸ばして撮影します。乳腺密度が低い40歳以上の人に非常に有効な検査です。

問診や内診、検査結果を総合的にみて、更年期であるとわかったら、医師と相談しながら治療法を決定します。自分はどうしたいのかをよく考え、治療法を選択しましょう。更年期による症状に大変有効な治療法にHRTがあります。HRTと聞いただけで拒絶反応を示す人もいますが、どのような治療法なのか、メリット、デメリットになにがあるのか確認しないうちに治療の選択肢を狭めるのはもったいないこと。遠慮なく医師に尋ねてください。