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骨粗鬆症や生活習慣病予防にも有効

メリット

減少する骨董に歯止めをかけます

更年期は、のぼせやほてりのような目立った症状に目を奪われがちですが、その水面下では、大きな自覚症状もないまま骨粗鬆症や動脈硬化などの慢性的な症状が進行しています。

女性の骨量は、30代半ばをピークに減り続け、閉経後、数年から10年ほどで2~3割も減少していきます。つまり、平均的な閉経年齢である50歳ころから骨量の減少はかなりすすみ、骨粗鬆症がすでにはじまっているといっても過言ではありません。

そして、60代に入ると腰や背中などに持続的な痛みや骨折などのはっきりした症状が現れはじめ、65歳以上で半数近くの人が、80歳以上では約7割以上の人が骨粗鬆症にかかっているといわれています。

このように加齢とともにすすむ骨量減少に歯止めをかけて、骨粗鬆症を予防する目的にもHRTは効果を発揮します。

生活習慣病の予防効果も

動脈は、全身に血液を送り込んでいる重要な血管です。動脈硬化とは、動脈が老化や病気などによって弾力を失い、硬くなったりもろくなった状態で、動脈硬化があると、心筋梗塞や脳梗塞など、心疾患や血管障害の発生率が高くなります。

これらの病気は、50歳ころまでは、男性の発症率が圧倒的に高いのですが、それ以降では女性も高くなり、60代以降では男性と同じになります。

それまで、エストロゲンの働きで守られていたコレステロールの増加が、閉経によるエストロゲンの低下で、いっきにその抑制が解かれてしまうのが原因です。

エストロゲンには悪玉コレステロール(LDL) を低下させて、善玉コレステロール(HDL)の合成を促進させる作用があります。さらに動脈硬化を防ぐ効果もありますから、HRTを行うことによって、心筋梗塞や脳梗塞などの病気の予防にも役立つというわけです。

また、アルツハイマー病と女性ホルモンの関係も注目されています。小規模の治験では、HRTがアルツハイマー病の発症率を減らすことが報告されています。しかし、残念ながらいまのところまだ確実なデータは出ていないため、HRTの予防効果を疑問視する声もあります。アルツハイマー病は女性に多いといわれている病気ですから、HRTの予防効果について、今後の検討結果が待たれるところです。