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ホルモン剤の投与スケジュール

ホルモン剤の投与法は、病院や医師によっても多少異なりますが、大きく分けて次の方法があります。

閉経前後の人に向いている①周期的服用法

エストロゲン剤を毎日服用(パッチ薬の場合は連続して貼付)しながら、1か月の後半の12日から14日間、プロゲストーゲン剤を併用して飲む方法です。

この方法では、プロゲストーゲン剤を飲み終えるころに月経に似た出血をみますが、出血量はだんだん減っていき、約3年くらいでなくなります。

月経がある時期から更年期の症状に苦しむ人や、閉経後まもない人、月経様の出血が気にならない人などに向いています。

自然の月経と同じホルモンの波をつくるので、この周期的服用法と次に述べる②の休薬期間を設ける方法が比較的好まれているようです。

周期的に服用する場合も、症状が軽くなって安心して生活できるようになれば、②の休薬期間を設ける方法や、④のエストリオール剤を単独で服用する方法に替えてもよいでしょう。

より自然な月経サイクルに近い②周期的服用法+休薬期間を設ける方法

①の方法に、約1週間前後の休薬期間を設ける方法で、より自然な月経のサイクルに近い方法といえます。

ただ、休薬期間中に症状が出てつらいという人もいます。その場合は、症状が落ち着くまで①の方法に切り替えます。

閉経後数年たっている人、出血がわずらわしい人に向いている③連続2剤併用法

エストロゲン剤(服用または貼付)といっしょにプロゲストーゲン剤を毎日飲み続けます。飲みはじめて半年くらいは、おりものに少量の血が混ざったり、不定期な出血があったりします。

最初は気になるかもしれませんが、半年から1年くらいたつと、出血はほとんどみられなくなります。閉経して数年たった人や、出血をいやがる人に向いています。

子宮を摘出した人や骨粗鬆症の予防に④エストロゲン剤単独服用法

エストロゲン剤(服用または貼付)を連続して、または1か月のうちに1週間の休薬期間を設けるなどして周期的に用いる方法です。子宮筋腫などで子宮を摘出した人は、子宮体がんのリスクがないので、プロゲストーゲン剤を飲む必要がないのです。

また、閉経から10年くらいたってHRTをはじめる人や、骨粗鬆症の予防のために使いたい人には、もっとも作用の弱いエストロゲン剤(エストリオール)を単独で用いる方法も行われています。エストリオールは、子宮内膜に対する作用が弱く、子宮体がんを引き起こす心配もないので、子宮のある人でも単独で使うことができるのです。

エストロゲン剤を単独で用いる場合、閉経している人は、あらたに出血することはありません。

2~3か月から半年が治療効果をみる目安

ほてりやのぼせなどの自律神経失調症状では、HRTを開始して2~3週問もすると、たいていの場合改善がみられます。この時点でまだ症状が改善されない場合は、さらにHRTを続けることになりますが、どの程度まで続けるかは、医師の判断にもよります。

一般には、2~3か月から半年が、治療効果をみる目安とされています。したがって、更年期による症状の改善だけが目的なら、この期間ぐらいで十分です。症状がなくなれば、治療を中止してもかまいません。また症状が出たら、その時点で治療をはじめればよいのです。

ただし、更年期の症状がおさまっても、検査をしてみて、竹量が十分でなかったり、コレステロールの増加などがみられた場合は、もう少し治療を続けることになります。