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移行期には低用量ピルをうまく使う

副作用がほとんどなく安全な低用量ピルが主流です

ピルは、ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンを配合した飲み薬で、排卵を起こさないようにする避妊薬です。またピルのプロゲステロンの影響で子宮内膜が厚くならず、月経血の量が減ってくるので月経痛を軽くすることができます。ピルは女性ホルモンの含まれる量によって高用量、中用量、低用量に分けられますが、現在の主流はほとんど副作用のない低用量ピルで、安全性も高く評価されています。

HRTにじようずに移行することで、更年期の症状が軽減

40代前半からは女性ホルモン分泌の増減が激しくなったり、エストロゲンの分泌量が減ってくる人が増えてきます。それがさまざまな不調をまねくことになります。そんなときには低用量ピルで不足している女性ホルモンを補い、ホルモンのバランスを整えると症状がラクになります。閉経までは低用量ピルを使って、閉経からはHRT(ホルモン補充療法)に移行していけば、更年期の症状は出ても軽度ですむでしょう。

また低用量ピルを飲んでいれば、妊娠の心配はなく、きちんと月経がくるようになり、卵巣がんや閉経期以降に増える骨粗鬆症の予防になります。確実に避妊をしたい、月経がつらい、また更年期の症状をできるだけ軽く抑えたいという人は、閉経までの間に低用量ピルを使ってみるのもひとつの方法でしょう。ただし、低用量ピルが使えない人もいます。心配がある人は、医師に相談をしてください。

低用量ピル

低用量ピルの種類

低用量ピルには、1錠中に含まれる女性ホルモンの量が変わらない「1相性ピル」と、数日ごとに女性ホルモンの配合が変わる段階型の「3相性ピル」があります。

更年期だからどの種類のピルがよいということはありません。ピルの種類はからだとの相性もありますから、医師と相談しながら決めましょう。

低用量ピルの飲み方

低用量ピルは、「21日間飲んで、7日間休む」という28日間がひとつのサイクルです。ひとつのシートに21錠のピルがあり、1シート飲み終わったらフ日間休むものと、飲み忘れを防ぐために、プラセボ(ホルモン剤の入っていない偽薬のこと)が7日間入った28錠入りのピルがあります。どちらのタイプの薬も1日1錠、いつもほぼ同じ時間に飲むようにします。なお、飲みはじめを月経開始から行う「DAY-スタート」と、月経がはじまって最初の日曜日から開始する「SUNDAYスタート」があります。どちらの方法でも自分の都合にあわせて選んでかまいません。

低用量ピルが使えない人

  • 現在乳がんや子宮がんの心配のある人、なったことがある人
  • 血栓症や心筋梗塞にならたことがある人
  • 35歳以上で1日15本以上たばこを吸う人
  • 重い腎疾患、心疾患、肝臓機能の障害がある人
  • 妊娠中、産後6週間以内、授乳中の人
  • 重度の高血圧の人
  • 診断の確定していない不正出血がある人
  • ひどい片頭痛のある人 など